大原ファミリークリニック
内 科 小児科 外 科 胃腸科 肛門科   健康診断 人間ドック 予防接種
  〒272-0837 千葉県市川市堀之内3-19-30-103 📞 047 - 300 - 7711 fax 047-300-7712

 ピロリ菌抗体価で感染診断が可能か?

 
1. 実測値を用いた前向き研究(2015年)
 
 2014年の“推定値を用いた後ろ向き研究”でピロリ菌抗体価によるピロリ菌感染状態の推定が可能であることを確信し、2015年高感度測定法による実測値を用いた前向き研究を行いました。研究のデザインは後ろ向き研究と同様です。
 当クリニックで上部内視鏡検査、迅速ウレアーゼ検査およびピロリ菌抗体価を測定した方のピロリ菌感染状態(未感染、既感染、現感染)と高感度測定法による抗体価実測値の関係を調べました。前年の後ろ向き研究と同様に、既感染は除菌後既感染と除菌歴のない既感染(偶然の抗生剤によりピロリ菌が死滅した状態)に分類しました。各感染状態と年齢の関係は以下のようになりました。(図2~5)
 

 
図2 現感染の抗体価と年齢の関係

 
 

 
図3 除菌後既感染の抗体価と年齢の関係
 

 
 

 
図4 除菌歴のない既感染の抗体価と年齢の関係
 

 
 

 
図5 未感染の抗体価と年齢の関係
 

 ピロリ菌感染陰性となる抗体価10 U/mLの範囲について各抗体価と年齢の関係を重ね合わせてみました。(図6)ピロリ菌の各感染状態はそれぞれの抗体価が層状に分布することが明らかになりました。
 
 

 
図6 抗体価3.0 U/mL未満における各感染状態の抗体価と年齢の関係
 
 
「研究」にもどる  LinkIcon